『御ナス様』

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――… 理事長室- パタン‥ 『やぁ、来たね』 放課後、呼ばれた岬は理事長室に赴いていた。 「…お待たせしました。それで、僕に相談があるということですが」 『ふぅー…、もう君だけが頼りなんだよ。エクソシストとは関係ないかもしれない。だが、私は頼る術を他に持っていないんだよ。言っちゃあ何だが、生徒会も風紀もこればかりは…』 「………」 岬の目が段々と冷ややかなものに変わっていくことに気づかない理事長は肩を竦める 「……まさかとは思いますが、『御ナス様』信仰の件ではありませんよね?」 『よくわかったね。そうなんだよ!困ったことに誰が言い出したのか… 御ナス様信仰が生徒達の間で流行ってるんだ。』 「怪奇現象にはそれなりに検証しますが… 宗教までは対象とはなりません」 そこまで暇じゃありませんので、と答える岬に理事長は顔をしかめる。 『ただの宗教なら、別に私だって個人の自由だからね… 口を出したりしないさ。 ただ問題が――』 .
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