4人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
「…て、私飛永さんの家知らなかった…。」
今日は平日だし、皆仕事だろうから清明さんのとこにでも行くことにした。
―ガラガラ
「千秋ですけど…」
私は誰かわかるようになるたけ大きな声で言った。
清明「あ、いらっしゃい。
…ってまだ店は開けてないんだけどね。」
中から清明さんが出てきた。
「さっき駆の家から出てきて、居るとこないので居させてもらってもかまわないですか?」
私は申し訳なさそうに言った。
清明「あぁ、全然いいよ!
…というか……駆?
いつの間に呼び捨て?」
「あっ…」
(そういえば、呼び捨てにすることになってから、駆以外と話してないんだった…)
清明さんはなぜか楽しそうに眉をあげ、からかいの目で私を見てきた。
(鋭い…)
「と、特になにもないですよ…」
清明「ふぅ~ん…」
何もないと言えば嘘になるが、本当のことを言うわけにはいかない。
清明「まぁいいや。
…今日からは桜輔の家だっけ?」
「はい、そうらしいです…。」
…そして、私は清明さんととりとめもない会話をしながら夜まで待った。
最初のコメントを投稿しよう!