はじまりの出会い

3/4
前へ
/39ページ
次へ
学校に、時期外れの新任の先生がやって来ました。   名前は「木村 星乃」と言って、家庭科の先生でした。   その先生の口元にもホクロがあり、それは綺麗な女教師です。   保健の先生で「塚本 千里」とも、すぐに仲良くなりました。   用務員の「鬼塚 静也」は、保健の先生と仲良く、少し不器用な、のそっとした感じの人です。   用務員の鬼塚は、小さな箱をいつも大切に隠していました。   その箱で、何かを飼っている様でしたが、中を見た人がいません。   仲良しの塚本先生にすら、見せないのです。   木村先生が来て少ししてから、被服部が作られました。   被服が得意な木村先生が、沢山の生徒の才能を生かしたい…と言う事から作られたものでした。   授業でも人気がある、優しい振る舞いの先生です。   ある夏休み、被服部が小規模な展覧会を開きたいと言う事で、合宿を申請してきました。   勿論、出来たばかりの部に合宿させたり、小規模とはいえ展覧会を開くのは、沢山問題があったはずです…が、事の他速やかに了承されました。   信頼の厚い、木村先生や保健の塚本先生からの支援だったらしいのです。   木村先生と、塚本先生、用務員の鬼塚の三人が担当となりました。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加