非凡すぎる俺の日常

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学校独特の鐘の合図と共にお昼休みがやってきた、高校に入学してまだ一週間しかたってないのもあるのだろうが、お昼休みになっても、周りは黙々と弁当を食べるか、机に突っ伏して仮眠をとる生徒が大半だった。 静寂のベールに包まれる教室の中、ある女の声がとんだ「おい、テメエ‼焼きそばパン買ってこいつたろうが‼」 その〈焼きそばパン〉と言うキーワードに何人かの無関係の生徒は笑い声を上げる、理由は聞くな。 「ち、違うんです。焼きそばパンは人気があって、う、うりきれてて・・・」そう言われた女子生徒は弱々しい声で言うのだが、その焼きそばパンをかってこさせようとしたヤンキーは 「なかったら外のコンビニまで買ってこ」ヤンキーの声はそこで止まる。 何故だと思う?聞きたいか? そうそれはこの非凡すぎる俺が止めに入ったからだ。 俺はヤンキーに諭した「それくらいにしたらどうだ?」 「テメエには関係ないだろーが!」 「いやあるな」 「はあ?じゃあテメエが買ってきてくれるのかよ」 俺は即答した「ありえんな」、続けて俺は言う。 「お前は焼きそばパンをどうしてもソイツに買いに行かせたいのだな?」ヤンキーは頷いた。 テンションを高めに俺は言った「ふん、じゃあこうしようではないか‼その女子生徒に焼きそばパンを買わせたら、俺が・・・」 女ヤンキーは唾を飲んで聞いた「お、俺がなんなんだよ」 俺は隣のクラスに聞こえるかもしれない大声で言った、 「俺が‼焼きそばパンをもう一個お前に買ってくる‼」 そのやりとりを聞いていた、ヤンキーは一瞬なにが言いたい?というような顔をして口をポカンと開けていたが構わず続けた。 「そしたらお前は焼きそばパンを二個食べなくてはいけなくなる‼さあどうする?お前は自分の思い通りに焼きそばパンを買わせに行けなくなるわけだ‼答えろ‼」 ヤンキーはテンパった口調で「は?はあ?えっ?」 俺は追い討ちをかけるように「三秒以内に答えろ‼じゃないとお前は焼きそばパンを二個買わせる事になるぞ‼」そして俺はカウントダウンを始める。 「3、・2、・1」「と、とりあえずごめんない‼」と言いヤンキーはどこかに消えていた。 その瞬間誰かの笑い声が聞こえた、今朝一緒に登校した坂田だった。 坂田は笑いながら「ハハハっ‼ヤッパリお前最高だな!」 俺は意味も分からず「そうか?」と答えておいた。
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