688人が本棚に入れています
本棚に追加
MIYABIが亡くなったのは8日朝。丸3日経過しているが……
「本決まりですか? 話はどの程度?」
哀しい、射抜くような視線が返って来た。強い意志を持った目。
「メンバーに打診しただけです。5人全員がO.Kしました。イコール……本決まりです」
5人……か。
亡きMIYABIの意志が含まれている。つまりそういうことなのだろう。
朝倉は何となく理解した。MAYAはMIYABIと話が出来た。そう言っていたはずだ。
それならば、この人は必ずやる。そういう目だ。
朝倉は己の返事も決まった。変わるまい。と、感じつつも即答を控え、夜まで時間をもらうべきか考えていた。
が、どうやら決心をTAKAKOに見透かされたようだ。
「了承いただけるなら、明日にでも真矢に紹介したいのですが」
「ちょっーと、待って」
両手をバンザイした朝倉に、TAKAKOは『読み違えたかしら?』と、唇を噛んだが、その口は大きく開くことになった。
「羽田に真矢さん連れて行ったの俺なんだけど、何か話が行き違ってないですか?」
最初のコメントを投稿しよう!