アクセプト

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『ふぅ』 私はサングラスを外した。 どうか円く収まりますように。 目を閉じ屏風を回り込む。 深呼吸を1つ。 パチクリ 「どど、どうも。ユリヤ改め弓裏真矢です」 汗がブワッってなったぞ、おい。 円卓の向こうにスーツ姿の朝倉さんが座っている。 反応は? 立ち上がった。 さぁ来い。ドーンと来い! あらゆるパターンをシミュレートしてある。 「すいません。早く着き過ぎちゃって」 …… …… いや、驚けよ。 …… 「この恰好……変でした?」 「い、いや、その。あれぇ?」 朝倉さんは笑い出し、私に椅子を示した。 「あはは、気が付いていました。座りませんか?」
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