第一章

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カラン… 華火の持っていた小刀が手から滑り落ちてしまった。 すると利之介が華火の細い腕を掴んだ。 「なっ!?離せ!!離せ!!」 華火は精一杯声をあげ、利之介を叩いたり、蹴ったりした。 しかし、大の男である利之介の力には負け、 声も枯れて力尽き、 利之介の意のままになっていた。 波風の部屋にある布団の上に放り出し、 華火の着ていた着物を脱がそうとしていた。 「……ヤ…ヤメ…テ………」 .
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