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カラン…
華火の持っていた小刀が手から滑り落ちてしまった。
すると利之介が華火の細い腕を掴んだ。
「なっ!?離せ!!離せ!!」
華火は精一杯声をあげ、利之介を叩いたり、蹴ったりした。
しかし、大の男である利之介の力には負け、
声も枯れて力尽き、
利之介の意のままになっていた。
波風の部屋にある布団の上に放り出し、
華火の着ていた着物を脱がそうとしていた。
「……ヤ…ヤメ…テ………」
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