第一章

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小さな声で小さく抵抗した。 すると、黙ってみていた波風が窓を開け 「お助けください!!お助けください!!」 と何度も叫んだ。 「チッ……黙れ!!」 利之介は持っていた手ぬぐいで波風の口を封じた。 しかし、それが仇となった。 町奉行が「御用だ御用だ!!」 と言いながら波風の部屋へ駆け上がっていった。 そして大罪人、佐本利之介は呆気なく捕まってしまった。 そこから5年程経っただろうか… ―――――――― ―――――― ―――― ―― ・
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