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――錦戸亮――
よし。まず一点……
見ると、あさたかチームは不正解だった。
三問目、HDDの一つ目のDはDISK、では二つ目のDは?
この問題は三人一致でdrive。
――drive――
僕達は二点アドバンテージを得ることが出来た。
「次からは早押しだ!」
運命の早押し。
「英語ではPINKといわれる、女子サッカーの……」
よし。点いた。
――撫子――
テトロドドキシンが答える。
正解だ。この調子で……
「問題、漢文で句読点や送り仮名、返り点が……」
点いたのはあさたかチーム。
――白文――
やられた……少しだけ押すのが遅かった……
「問題、東にノルウェー、西にスウェーデンがある……」
今度は点いた。テトロドドキシンが答える。
――スカンジナビア半島――
正解だ。このままいきたい。
「問題、その区域ないにはメトロポリタン博物館がある……」
テトロドドキシンが答えにいく。
しかし、
――スミソニアン博物館――
恐れていた誤答だ……
あと二回間違えたら失格になってしまう……
「正解はセントラルパークです。では、次の問題、ゴボウを鉛筆のように持って……」
今度は僕が答えにいく。
――ささがき――
よし。このままの調子でいければ……
「問題、松はマツ科、竹はイネ科……」
今度も僕がいく。
――バラ科――
よかった。読みが当たった。
「問題、魚へんがつくと鰆、木へんがつくと椿……」
これを正解するとリーチになる。
セントクリストファーネイビスが答えた。
――春――
リーチだ。次の問題で決める。
「問題、紀元前221年、中国で……」
これは自信がある。
僕は自信を持って答えた。
――秦――
ピンポンピンポン!!
思わず三人で抱き合った。
我が校初の代表。
はじめは信じられなかった。
けれど全国の説明を受けているにつれて、真実なんだと理解することができた。
こうして僕達は全国への切符を手に入れたのだ。
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