ーRedー

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「…なぁ、俺が最後?」 斜め前の幹事に聞く。 「ん~……、あ、大深がまだだ」 ――ドキン 大きく胸が鳴った。 やっぱり来るんだ……。 つーか、ドキンてなんだよドキンて! 中学時代の友人に会うだけだろ! 落ち着け、俺! 「酒井、どーした?」 隣の奴に、急に声をかけられて。 「えっ?…いや、大丈夫…」 慌てて平静を装い、ビールの泡に口を付けた瞬間。 俺の背中の襖がスッと開く音がした。 .
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