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「やっと来た!大深!!」
「うわぁ!大ちゃん、久しぶり~!」
ヤンヤと歓声が湧く。
「おくれた?ごめん…」
あの頃より低くなった、けれど。
変わらない柔らかさを持った声が、耳に届く。
「いーよいーよ、座れって!」
幹事に促されて、テーブルを挟んだ向かいに座った貴方。
グラスを持たされて、ビールを注がれて。
昔から小柄な貴方は、両隣から肩を抱かれて。
ああ、上着くらい脱がせてあげてよ…。
だけど貴方はされるがままに、フンワリ微笑んで楽しそうにしてる。
そんなところも、変わらないね。
でも…。
「はーい、じゃあ皆グラス持ってー!!カンパ―イ!!」
幹事の音頭に合わせて、グラスを鳴らしながら。
チラリと貴方を盗み見る、あの頃と何ら変わんない俺もいて。
一人で、少し、笑った。
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