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『新しい仕事入ったよ。 今度こそまともな結婚式 にしてよね』 「それは私のせいなの? 」 『プランニングしてるの は桜子さんと碧(あおい )でしょ?』 「でも、営業してクライ アント探してくるの琥珀 だし…」 「何?」 「いえ、何でもございま せん」 琥珀に睨まれて思わず怯 んでしまう。 負けてはいけないと思う のに結局いつも折れるて しまう。 『琥珀、さくらちゃんに 言ったって仕方ないよ。 さくらちゃんが原因じゃ ないんだから』 『双葉さんは黙ってて下 さい。確かに今までの式 が全て桜子さんの責任じ ゃないのは俺だって分か ってます。だけど、その うち半分くらいは桜子さ んに問題があった気がす るんですけど』 「…確かにそれはあるけ ど』 『あなたはクライアント に感情移入し過ぎです。 俺たちの仕事はクライア ントからの要望に応えれ ばそれでいいんです。余 計なことするからややこ しくなるんですよ』
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