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『今日は一組のお客様が
見学予定です。桜子さん
と碧はいつものように対
応をお願いします。双葉
さんは飲み物やお菓子を
用意して下さい。わかっ
てるとは思いますが、く
れぐれも失礼とトラブル
のないように』
琥珀はくれぐれに力を入
れると鋭い視線を私に送
ってきた。
思わず萎縮する私に隣の
碧くんが私の肩を軽く叩
いた。
『大丈夫だよ。いつも通
りのさくらちゃんのやり
方でいいから』
小声で耳打ちされ、振り
返るといつものほわっと
した碧くんの笑顔があっ
た。
碧くんは琥珀に叱られる
とよくこうやって励まし
てくれる。
一見頼りなさそうだけど
、実は結構すごい人なの
だ。
碧くんは私と一緒にウェ
ディングプランナーをし
ている。
お客様の要望を素早く汲
み取って最適なプランを
案内する能力に長けてい
る。
ここの式場は少人数で運
営してるから式当日にな
ると一人で何役も仕事を
しなければいけない。
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