【あやかし荘】2

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【201号室】 トントン…ガチャ フ「……お兄ちゃ~ん……あれ?………いないや」 タ「ニャ~ン」 フ「たまちゃん……いつもお兄ちゃんのおひざでおひるね……うらやましい」 タ「そうでもないよ。太郎の膝は寝心地が悪いし、僕が寝だすと直ぐにどっかに行っちゃうんだ」 フ「じゃあ…のらなきゃいいのに…」 タ「そうは言っても、この部屋には太郎と僕しかいないからね~。膝に乗るとしたら太郎しかいないのだよ」 フ「ほかのおへやは…?」 タ「僕はあまり動きたくないしね~」 フ「たまちゃん…わがまま…」 タ「猫又ですから」 フ「わたしもこどもだから……お兄ちゃんにわがまま…いってもいいかな?」 タ「我が儘な子は嫌われるよ~?」 フ「たまちゃん……いぢわるだ…」 タ「太郎の膝は諦めなさい」 フ「うー……うー……。」 山「ただいま、っと。フラン来てたのか?」 タ「おかえり太郎」 フ「お兄ちゃん…おかえり。……かいもの?」 山「タマ吉がどうしてもサンマが食べたいって言うから、仕方なくサバを買ってきたんだ」 タ「おい、テメェ。」 フ「……たまちゃん…ざまぁ…」
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