1.学校へ行こう

5/6
前へ
/32ページ
次へ
親の都合に合わせての高校受験。最初は反対をした。親戚の家に世話になるとか、寮生活とか、一人暮らしとか、俺なりに考えた。頭の中ではいつも、どの方法でも上手くいっていた。でも、現実はそれを簡単に踏み潰して、越えてしまう。 もう何度も見た親の困った顔。これ以上駄々をこねるわけにはいかなかった。 俺の我が儘は、人を困らせるだけだった。 俺の意見は、最初から必要なかった。 時間の無駄だった。 いや、少なくとも、俺自身を納得させる事は出来た。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加