2人が本棚に入れています
本棚に追加
~次の日~
「昨日に引き続いて今日まで……いったい何なの?」
「しかもアイツ来ないし……」
「屋上まで呼び出しておいてさ」
~十分後~
「ごめーん待ったー?」
「いや女子か!」
「いやね、ちょっと先生に頼まれて上の階を掃除してたら」
「ここ屋上だけど」
「そんな馬鹿な」
「アンタ馬鹿だろ」
「吐くならもっとマシな嘘の方がいいかな?」
「ええ、次も絶対バレるのは決まったけどね」
「そんなことないよ、山鬼坂さん」
「誰だよ! アタシは水谷だ!」
「ホントだ、バレちゃった」
「勘弁してくれよ」
「山鬼坂さんはウチの前に住んでる同じ学年の女の子だよ」
「それアタシだよ! 山鬼坂さんホントに誰だ!」
「でも表札張り替えた……られてたよ」
「よし分かった、アンタん家の表札を粉微塵にしてやる」
「やめてぇ!」
最初のコメントを投稿しよう!