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炎の攻撃を避けながらライトはどの属性を使うか考えていた。
水では一気にやられてしまうのでつまらないだろうと考える。
「逃げてばかりいないで攻撃したらどうなんだ!」
『君は攻撃ばかりで守りは出来てないみたいだね』
「う゛」
先生にも指摘されたことで一瞬だけ動きがとまる。
『攻撃は相手を見て瞬時の判断力で攻撃する。
今の君は勢いだけだ。
勢いだけでは魔物にも勝てないよ』
「う、うるさいっ!」
図星なだけに言い返せずにいた。
『でも‥‥』
「なっ、何だよ!」
『それさえ分かれば君は強くなるよ』
「えっ…」
『周りを冷静に見る判断力さえ鍛えれば君は強くなる。どうやら君はこのクラスの中でもトップクラスの魔力の持ち主らしいからね。あとは君の努力次第』
「本当に、それで強くなれるのか…?」
『あぁ、保証するよ』
「よ、よ~し!
頑張るぞー!!」
『お、おい…ι』
「ん?」
『…今は授業中ι』
「あ゛」
『しかも、バトル中だぞ。本当に一直線だな』
「あははっ!」
バトルしながらライトは的確なアドバイスをしていた。
『はい、僕の勝ちだね』
「くっそ!」
『ほら、立てよ。
楽しかったよ』
「さんきゅ」
ライトの手を借りて立ち上がる。
「魔力が底無しだな」
『悔しいか?
その気持ちを忘れなければ強くなるよ』
嬉しそうな笑顔を浮かべ、それを見てライトはふわりと微笑む。
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