第1話

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笛が鳴り響き、生徒達の実技バトルは終了。 チャイムが鳴ると生徒達は教室に戻る。 「フェアリー! 待てってば!!」 『…ライトでいい』 「じゃあ、ライト!」 『何なんだよι』 「なぁ、魔力を上げるにはどうしたらいいんだ?」 『あのなぁ、僕は先生じゃないんだよ。 僕にそれを聞いてどうするんだ!ι』 「いや、知ってるかと思ってさ…」 『まぁ、知らないわけじゃないけどな』 「えっ!」 『簡単なことさ。 強くなるには修行するまでだ。以上』 ライトはスタスタと早足で歩く。 「あっ、ちょっ… 待てってば!」 『今度は何だ?』 「修行って!!?」 『だから、何で僕に聞くんだよっ!』 「だって、色々と知ってそうだし…」 『知らないことだってあるさ』 「おい、グレイ。 さっきからなにやってんだよ」 「いや、ライトに強くなるコツを…」 『だから、先生に聞けよ。僕はおまえの先生かよ』 「「…確かに」」 「だってさぁ~。 強くなるって言ったじゃんか!」 『言ったが、いつ僕が教えると言った!? ひっつくな!!』 「いいじゃんかぁ!」 「おい、グレイ…」 「それはあまりにも無茶だから…」 友達が苦笑いしてライトから離した。 「あっ、自己紹介! グレイド・ブレック=ファイブ。グレイって呼んでくれよ!!」 ライトも友達も黙り込んだ。 『おい‥‥ いつもこんなんか?』 「「あぁ…」」 『何なんだ、こいつは』 「まぁ、思い込みが激しいというか…」 「炎属性らしい性格というか…」 『‥‥相手にするのは疲れそうだな』 ライトは軽くため息をついた。 同意するように友達が頷いた。
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