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翌日、身支度をしてガイと共にライトは食堂に向かった。
「ライト!」
「おはよう」
「皆の視線を辿ればライトがいた(笑)」
『おはよ。
いい加減に見るくらいなら話しかけられた方がどんなに楽か…ι』
「まぁ、慣れるまでは仕方ないさ」
「それより、何で一緒なんだ?」
『あぁ、同室だから。
なっ、ガイ』
「…あぁ」
ガイの無表情にも平然としてるライトには皆は唖然とした。
「おいおい、普通に話しかけてるし…」
「じゃあ、また」
『一緒に食わねぇの?』
「‥‥また今度にする」
『そっか』
ガイがこんな風に話すのはライトだけである。
「平気なわけ?」
「あいつ、いつも怒ってる感じだからさ…」
『あぁ、無表情だからそう思われてるんだな。
人付き合いが苦手なだけみたいだな。あとは無口。
挨拶すれば挨拶返すし、話しかければ答えてくれるし。皆と変わりないよ』
「ライト‥‥
そう思うのは君だけだと思うよ…ι」
『そっか?
まぁ、誤解されやすいタイプみたいなんだよね』
ライトを見てグレイ達は苦笑いするしかなかった。
「誤解されやすいとか、よく分かったな」
『昔からそういう勘は冴えてるんだよね』
会話をしながら朝食を済ませると食器を片付け、学校に向かった。
学校まで徒歩で3分もかからないが、ほとんどの生徒が瞬間移動の魔法で学校に行く。
それはライト達も例外ではなかった。
教室に鞄を置いてライトは森に向かい、剣を手にした。
木から落ちて来る葉を1枚残らず斬り、その後も様々なことを行い、剣の腕を磨く。
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