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ライトは教室に戻って席に着いた。
「ライト、やっと戻って来た。お客さんというか、訪ね人みたいな‥‥」
『はぁ?』
「――騎士団の方が訪ねて来てる」
『そういうことか。
ガイ、ありがとう』
「あぁ…」
騎士団の3人が教室にいるのは目立つ。
「光の当主、異変はないですか?」
『心配はいらない』
「そうですか。
何かあれば仰ってくださいね」
『分かっています』
「ところで、静寂の森なんですが――」
「浄化をお願いしたいのです」
『分かりました』
「では、3日後にお迎えに参ります」
「森の詳しいことはこちらの報告書に書いてありますので」
『承知しました』
手紙を鞄に入れるとライトはため息をついた。
「何あれ‥‥」
「なぁ、ライト…」
『当主の仕事だ』
闇が広まっているのか、森を浄化することが多くなった。
チャイムが鳴り、担任が入って来た。
「おはようございます。
今日から聖龍バトルの代表の選手権を始めます。
希望者は私に申し出てください」
聖龍バトルの代表選手権で上位になれば、選ばれる可能性がある。
「あぁ、ライトくんは強制的に出場だから。
ちなみに妹のヒカリさんもね」
ライトは思わず椅子からずり落ちそうになった。
『――分かりました…』
バトルがあれば闇の魔法使いが出場するかもしれないとライトは思っていたのでどちらにしても出場するつもりだった。
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