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HRが終わると同時に教室にヒカリが走って来て、そのままライトに抱きついた。
『おぅわ!!?
ヒカリ、どうした?』
「ど、どうしょう…。
選ばれちゃった。
私、攻撃なんて‥‥」
『しなくていいから』
「お兄様…?」
ライトが優しく微笑み、ヒカリの頭をなでるとヒカリはきょとんとしてライトを見つめる。
『ヒカリは僕の援護してくれたらいい。
ヒカリには傷一つ付けさせない。ヒカリは守り、僕は攻撃だ。これで最強コンビだろ?』
「お兄様…。
カッコイイ!!
大好き♥」
ニッとライトが笑うと、ヒカリは満面の笑みでライトに抱きつく。
「すげぇ自信だな…」
「でも、ライトにはその実力があるからな」
「それより、おまえらも参加する?」
「「もちろん!!」」
「だよな。よし、出しに行こうぜ」
「あぁ!」
「行くか!」
参加用紙に名前を書いて、それを手に職員室に向かう。
「あっ、ガイ…」
「参加‥‥するんだ」
「あぁ…」
一言の返事だけで去るガイにやはり苦手だと思い、ライトは凄いと改めて実感した瞬間だった。
『あっ、ガイ。
参加するんだな。
頑張れよ』
「あぁ…」
『ガイなら大丈夫だよ』
「‥‥ありがとう」
ガイが頷き、ライトは優しい微笑みを浮かべる。
「ねぇ、お兄様?」
『…ん?』
「今日は中等部と高等部の合同野外授業があるらしいんですけど‥‥」
『合同野外授業?』
「はい。分かりますか?
私、わかんなくて…」
『僕も分からないな』
まだ編入したばかりのライトとヒカリには受けたことのない授業もある。
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