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初めての授業にライトは楽しみだと思うが、ヒカリは不安そう。
「別名、探索授業」
『「探索授業?」』
「あぁ。中等部と高等部で男女一組のペアをクジで決めてから授業を始める。
魔法で決めずにクジで決めるのは魔法で操れないようにする為らしい。
魔法防止の魔法をかけていると前に言っていた」
『どんな授業なんだ?』
「魔獣だったり、人間だったり様々だけど…。
魔法を使ってペアで尾行するんだ。将来そういう仕事が出来るようにとこの授業が行われている。
バレてやられたら失格だけど、そこで捕えたら合格。ゴールまで無事にバレずに尾行すれば満点。
点数を貯めれば商品と交換してもらえる。
魔法道具や剣など様々な商品がある。
詳しくは生徒手帳に書いてある」
『ありがとう。
楽しみだよ』
「不安だよぉ…ι」
『大丈夫だよ』
優しくライトはヒカリの頭をなで、ポケットに入れてある生徒手帳を出した。
そこには点数と交換出来る商品が書いてあった。
「ブローチとかもあるんだね。可愛い」
ボタンを押せば映像が見えて便利である。
『魔法薬学で使うような材料も商品にあるな…ι』
「もう何でもありなんだね。ブローチ貰う為に点数を稼がなくちゃ」
『まぁ、頑張れよ』
ライトはあまり興味がないようだ。
『あぁ、3日後に仕事だから』
「‥‥気をつけてね」
『大丈夫だ』
ヒカリに抱きつかれながらも報告書を読む。
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