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ライトとヒカリは学校を見上げた。
敷地内も広く、各校舎に分かれていた。
まるで城のような広さである。
『ここでな。
またあとで…』
「うん」
『大丈夫だから』
「そうだよね」
ライトはヒカリの頭をなでて、高等部の校舎に向かった。
一方のヒカリも中等部の校舎に向かった。
魔法族でも銀髪は珍しいようで視線が痛いほど感じた。
『失礼します』
「君が――」
『先生、ここではただの生徒ですよ』
「そうですね。
では、行きましょう」
『はい』
教室に向かい、クラスはA組だった。
この魔法学校は初等部から高等部まであり、成績によってクラス分けがある。
「はい、静かに。
今日は皆さんに編入生を紹介します」
銀髪の美少年に特に女子生徒達がザワつく。
「驚くとは思いますが、ここでは彼も生徒の一人ですから」
「先生、A組なの?」
「はい。彼は筆紙と実技どちらとも満点でしたから。問題ありません」
魔法学校の制服に胸にはバッチがあり、魔法学校である証の龍のバッチでそれには小さな宝石がついていて階級を示し、最高階級だった。
「では、自己紹介をお願いします」
『ライト・フェアリー=ウィンです。属性は光』
自己紹介すると生徒達はザワついた。
「フェアリーって…」
「全滅したって!!」
「本物なの…?」
『僕は生き残りです。
命をかけて家族は僕と妹に護の魔法をかけました。
命が尽きた時に‥‥魔法が発動するように。
僕と妹は王様によって身を隠すようにと城の奥の部屋で保護されていました。
僕は誰よりも強くならなくてはならない。
その為にこの学校に入学しました』
沈黙が流れた…。
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