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ライトの魔法使いの証であるペンダントの宝玉は白でそれは光を示してる。
もう一つのペンダントを身につけており、それは碧翠の宝石で当主の証。
裏にはフェアリー家の紋章が刻まれていた。
『先生、僕の席は?』
「あ、あぁ。
窓側の空いてる席よ」
『分かりました』
ふわりと微笑み、ライトは席に着いた。
(まぁ、予想してたし。
勉強出来ればいっか。
友達、欲しいけどね…)
出来ないだろうとライトは思った。
周りの生徒達を見ると戸惑い、どう接していいのか分からないようだった。
魔法学校と言っても魔法だけ勉強するわけではなく、歴史や薬学などの勉強もする。
歴史は普通の学校では教えない魔法の歴史までも勉強する。
3時間目が過ぎ、一行に誰も話しかけては来ないが、視線だけは感じてほかのクラスからも見に来る生徒がいるくらいだ。
(ヒカリ‥‥大丈夫かな。それだけ見るなら話しかけてくればいいと思うんだけど、そう簡単なものでもないか)
ライトをよく思っていない生徒もいるが、国に守られているのでそう簡単に手を出せないらしい。
命にかかわらなければ国が動くこともないが、そこまで考えられないらしい。
昼休み、ライトは食堂に向かう。
視線を感じながらも定食を食べる。
「お兄様…」
『ヒカリか。
大丈夫か?』
「まぁ、何とか」
『そっか。頑張れよ』
「はい」
ヒカリの頭をなでて食器を片付け、ライトは食堂をあとにした。
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