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食堂を出て、森に入って行く。
剣を手にして体を動かし、これはいつものこと。
毎日体を動かし、強くなりたいと願う。
『――強くなりたい』
汗を拭い、そう呟いて魔力を上げる。
魔力が強いので普段は抑えているのだ。
『よし、戻るか。
もうすぐ昼休みも終わるからな』
庭に向かい、周りを見渡した。
(次は魔法実技か。
1対1の戦い…。
これは手加減しないとやばいかな‥‥)
チャイムが鳴り、先生が現れた。
「まずは‥‥今日は君の実力を見ようか、ライトくん?」
『実力とは?』
「私と戦ってもらうよ。
そう言いたいとこだけど、魔物が相手さ」
『魔物!!?』
「そう、魔物50体。
毒はないから安心して。
まぁ、これで怪我しないようにね。
こんなので怪我してたらやっていけないよ?」
先生が笛を吹くと森からゾロゾロと魔物がやって来た。
「うっわ!」
「先生、厳しいね」
「どうなるのかな」
生徒達は興味深々でザワついた。
「ライトくん、いいかな。始めるよ?」
『移動します』
庭の真ん中に移動すると魔物達はライトを囲む。
「じゃあ、始め!」
先生の笛の合図で魔物達が襲って来る。
「逃げない、のか?」
「笑ってる…?」
生徒達は戸惑いながらライトを見ている。
『…遅い。遅すぎる。
ほら、来いよ』
「「ウガァッ!」」
いつの間にかライトは魔物の後ろに移動してた。
挑発するライトに魔物達は怒ったようだ。
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