第1話

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食堂を出て、森に入って行く。 剣を手にして体を動かし、これはいつものこと。 毎日体を動かし、強くなりたいと願う。 『――強くなりたい』 汗を拭い、そう呟いて魔力を上げる。 魔力が強いので普段は抑えているのだ。 『よし、戻るか。 もうすぐ昼休みも終わるからな』 庭に向かい、周りを見渡した。 (次は魔法実技か。 1対1の戦い…。 これは手加減しないとやばいかな‥‥) チャイムが鳴り、先生が現れた。 「まずは‥‥今日は君の実力を見ようか、ライトくん?」 『実力とは?』 「私と戦ってもらうよ。 そう言いたいとこだけど、魔物が相手さ」 『魔物!!?』 「そう、魔物50体。 毒はないから安心して。 まぁ、これで怪我しないようにね。 こんなので怪我してたらやっていけないよ?」 先生が笛を吹くと森からゾロゾロと魔物がやって来た。 「うっわ!」 「先生、厳しいね」 「どうなるのかな」 生徒達は興味深々でザワついた。 「ライトくん、いいかな。始めるよ?」 『移動します』 庭の真ん中に移動すると魔物達はライトを囲む。 「じゃあ、始め!」 先生の笛の合図で魔物達が襲って来る。 「逃げない、のか?」 「笑ってる…?」 生徒達は戸惑いながらライトを見ている。 『…遅い。遅すぎる。 ほら、来いよ』 「「ウガァッ!」」 いつの間にかライトは魔物の後ろに移動してた。 挑発するライトに魔物達は怒ったようだ。
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