第1話

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魔物達は棍棒など武器を持ち、ライトに攻撃するが、それは軽々と避けられてしまう。 『次はこっちの番かな。 まぁ、君達なら剣だけでも十分なんだけどね。 炎玉! 雷撃! 水氷砕! 風斬衝!』 次々に魔物はライトに倒されて行く。 「中級魔法を一気に…」 「凄い‥‥」 「半端ない魔力だ…」 「しかも、呪文なしで」 呪文を唱えないというのはよほど強くなければ使えない。 『さてと、光の魔法をそろそろ出しますか。 君達はある程度の強さがあるみたいだし。 僕のあの魔法を避けたなんて凄いよね』 にっこりと笑い、ライトは手をかざし、魔力を絞り込んだ。 光がライトを包み込む。 『光の撃砕刃!』 光が放たれ、魔物達が倒れ込む。 『浄化!』 倒した魔物すべてが消え去り、浄化された。 生徒達は驚きのあまりに声を失う。 少し遅れて歓声が響き渡る。 『はい、終了!』 「…今のは中級魔物だったんだけどねぇ。 さすがフェアリー家の当主ってとこかしら。 まだ魔力は尽きてないみたいだし。あなたは魔力を抑えているわね?」 『あんなのは僕には効きませんから。無駄でしたね、先生?』 「まぁ、あなたが強いのはよく分かったわ。 それでは、組み分けを発表します」 戦う相手はどうやら先生が決めるらしい。 「あれほどの戦いをした後なら俺にも勝ち目はあるだろうからな」 『それはどうかな』 「負けないからな!」 『始めようか』 「よし!」 相手の属性はどうやら炎のようだ。
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