♥の苦悩

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 「俺、分かってんだ」  隼人が果歩の髪を撫でる。  「果歩にとって、俺は二番目だ」  (隼人)  かける言葉がない。  取り繕う言葉しか出ない。  果歩は隼人の声に耳を傾ける。  「俺、何時も二番目なんだよな。でも……そういう俺が二番目で泣く奴、作ってんだ」  規則正しく果歩の髪を撫でる指先。ゴツイが手慣れてはいる。
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