《疑惑》

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 (夕食食べちゃったあとだな)  彼女らしいことをしなくちゃ、と果歩は思う。  思ってから、「彼女らしい」という思惑で動くことに違和感。  友達だった時間のほうが長いから仕方ないか。言い訳じみたことが頭の中をグルグル回っている。  (慎に会ったことも話さないと)  そうだ!  そうだ、隼人に相談してみよう。  隼人のご機嫌をうかがうように果歩はビーフシチューを温めた。  (胃袋を制することが大事だもんね)
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