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「沼田慎だっけ? もしそいつの会社に行って話すようになったら、俺、一緒に行くわ」
(隼人はあたしが落ち込んでいる以上に、気になるよね)
「隼人」
「んん?」
「ごめん、それと……ありがと」
「じゃ、寝るか」
すぐに背中を果歩に向けて眠ろうとしている隼人。
果歩は隼人の背中に頬をくっつける。
「果歩、くすぐったい」
顔を壁のほうに向けたまま、後ろ手で果歩の髪を撫でる。果歩はその指にキスをする。
「こら」
「ごめん」
「ーーーもう、謝るな」
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