♥+30-30

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 「沼田慎だっけ? もしそいつの会社に行って話すようになったら、俺、一緒に行くわ」  (隼人はあたしが落ち込んでいる以上に、気になるよね)  「隼人」  「んん?」  「ごめん、それと……ありがと」  「じゃ、寝るか」  すぐに背中を果歩に向けて眠ろうとしている隼人。  果歩は隼人の背中に頬をくっつける。  「果歩、くすぐったい」  顔を壁のほうに向けたまま、後ろ手で果歩の髪を撫でる。果歩はその指にキスをする。  「こら」  「ごめん」  「ーーーもう、謝るな」
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