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「……心配したんですよう」
浜崎が、むくれる。
(よく見ると可愛いんだよな、こいつ)
茶色の髪をポニーテールにして、白いシュシュで飾っている。
老人相手だからか、前よりナチュラルメイクになった。
慎より年下だが、なかなか人づきあいを器用にこなす。いい女になっていくだろう。
そんな事を考えるとはずかしくなってきた。いそいで仕事の話に戻る。
「それで、えっと……じいさんの犬の散歩のおともは順調なんだな」
浜崎とオフィスに戻りながら確認する。
「ハイ、そうですね……でも、気になってること、あって」
「なに」
「おじいちゃんは、お嫁さんの事、すごく心配してるの。変な意味じゃなくて……お嫁さんを気に入ってると思う」
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