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   果歩が泣き止むまで、慎はじっと待ってくれていた。    そのとき携帯のメールの着信音がふたりの間に鳴り響いた。  「ドリカム」  ボソッと呟く慎。  「あ、ごめんなさい。メール来たみたい」  果歩は思わずジーンズのポケットを押さえた。  (さっき店に入ったとき、バイブにしとけば良かった)  「見なくていいんですか」    慎が催促する。  「あ、メール見てもよい?」    「どうぞ」  メールは隼人からだった。  はやと。
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