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「面白そうだったから」
(は?)
淡々とした慎の答え。抑揚のない、当たり前だろ?というような声。
慎は果歩の方を見ようともしない。
今度は時刻表を再度、確認したようで、溜め息さえついている。
「あああ~、18時までに会社に帰るんは、無理か」
(こいつは……)
果歩は無性に腹が立ってきた。ふつふつと怒りのエネルギーが発生する。
(面白そう、だと?)
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