-15♥

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 街はどんどん暮れていく。  道玄坂下に入った所で、慎はタクシーを停めさせた。  「すんません、混んでいるしここで降ります」  料金がかさむことを気にしてか、慎はタクシーを降りる。  慌てて果歩も慎に続いてタクシーを降りる。  果歩は料金を支払っていたときに運転手に声をかけられた。  「お客さん、何か落とされましたよ」  財布を取り出した時に、薬局の領収書が落ちたらしい。  お礼を言って、領収書をバックに入れ直す。  「どうしたんですか」  先に降りた慎が、スマホを上着の内ポケットに入れながら話しかけてくる。  「あ、ちょっと落とし物をしただけだから」
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