+5♥

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 慎と別れてから、果歩はぼんやりしていたみたいだ。  下車する池袋駅まで、いつもなら携帯を必ず見ているのに。  電車の窓から街のネオンや看板を眺めながら、果歩の心は、ここにいない。  ぷるぷる、ぷるぷる。    ジーンズから携帯の振動が伝わってくる。  (メール)  そう思うと、どうして。  目が熱い。  またパンダになるわけにいかないから、じっと我慢する。
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