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そんな考えが果歩を不安にさせる。
(陸くんは弟としか連絡をとれない理由があるのかもしれない)
2001年9月11日。
(あの日、陵くんはビル爆撃に巻き込まれたんじゃ、なかったの?)
次から次へと様々な考えが果歩に迫ってくる。
「かほ」
「果歩きいてる?」
顔を上げると果歩の目の前で、紙ナプキンがヒラヒラ揺れていた。
隼人が退屈そうに紙ナプキンで遊んでいる。
「これから夕飯食べに行かない?」
隼人のお腹が鳴って、2人はケンタルキーを出た。
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