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「沼田、浜崎さん、ちょっと」
今はオフィスには社長、沼田、沢森、浜崎の四人だ。
社員の沢森が呼ばれなかったのが、亜美には不思議だった。
「いよいよか?」
携帯で新聞を読みながら、今度は沢森が耳をほじっている。
亜美は沼田と並んで社長のデスクの前に立った。
「沼田、外回りの仕事のときは浜崎さんと行って、仕事を教えてやってくれ」
亜美はあわててしまう。
先日、社長に「辞めたい」と相談したからだ。
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