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(すご…)
腹式呼吸が出来ているからだろう、隼人の歌声は高低共によく伸びる。
媚(コ)びることなく、高らかに素直に勇人は歌い上げた。
果歩は運ばれてきたサラダをつつきながら、隼人の声に聴き入る。
一通りお気に入りの歌を歌った隼人は、ドサリと合皮のソファーに身を預けた。
「果歩も歌えよ」
マイクを向けられて、果歩は困ってしまう。
「いい声してんだから、歌ってみろよ」
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