敏子

3/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
今日は綺麗な満月だ。   眼を細めて月を見る。 眩しすぎて辛い。   「いいお日和ね」 窓に腰掛けて、 敏子が笑いながら言った。   敏子は少し可笑しい。 たまに変な事を言う。 でも僕がそう言うと、お互い様でしょ、と敏子は笑う。   夜なのに、いいお日和だって。 まぁ確かに天気は良い。   敏子には月が良く似合う。 白いワンピースも。 黒髪に良く映える。   空が抜けるから、 きっと綺麗なんだろう。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!