嫉妬の仕方。

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暫くレッスンを続けていた3人だが、虎徹の「もうムリ!」という声にカリーナは溜息をついた。 「あんたはちっとも上達しないわね、タイガー…」 「だーかーらーぁ、年だって言ってんだろ?」 「さっきから何回言ってんのよ!それもう聞き飽きたわよ!」 ぎゃーぎゃーと言い争いを続けるカリーナと虎徹を尻目にバーナビーはそそくさと荷物をまとめてレッスン室を後にした。 「お、おいバニー! なんだよ…つれねぇな」 「…大方私に嫉妬でもしたんでしょ」 「あぁ?嫉妬だあ~?」 素っ頓狂な声を上げた虎徹。 呆れた風なカリーナは、そっと虎徹に耳打つ。 「あんたが私ばっかり構うから、バーナビーは嫉妬したのよ」 「…バニーちゃんが…ねぇ…」
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