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とある天界に一人の少年がいた。
その少年は黒髪のサラサラヘアー頭頂部だけチョコンとワックスで起たせてある。服装はいたって普通で青の穴が空かない程度に傷つけられたダメージジーパンに紫のTシャツに上からレザー素材のフードなしのパーカーを着ている。パーカーには襟首や胸のところにチャックがついておりチャックの取っ手は銀色のリング状になっている。
名は七瀬光紀。
高校生のその少年は人間界でいえば深夜の時間涼しい風が吹く中、『別界の湖』で一人ただボーッと湖に映る一人の黒髪のツンツンヘアーの少年と銀髪で白い修道服を着た少女を見ていた。
ふとそんな七瀬の耳に聞き慣れた声が入ってくる。
「何こんな夜中に一人でボーッとしてんの?」
少年は声のした方向に振り返る
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