――とある天界にて――

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「・・・・・・なんだウリアか」 「なんだとはなによ失礼な」 髪は純粋な紅の髪のロングヘアーで左右を黒い髪をくくるゴムで止めて後ろ髪はそのまま下ろしている。白のブラウスに水色のセーター(半袖)、赤にオレンジ色の線が入ってるプリーツスカートと紺色のソックスを履いている同い年と見える少女が少年の隣に並び湖をみる。 「・・・・・ねぇ光紀、明日・・・・・だっけ?」 ウリアこと相崎憂莉愛は湖の手前にある銀色の手すりに肘をかけて湖を寂しそうに見つめていた。 質問する声も聞くのを躊躇っているのが一瞬で分かってしまいそうなくらい悲しみの感情がこもっていた。 「・・・・・・・・・・あぁ」 そんな彼女に何もかける言葉が見つからず、そっけない返事を返してしまう。 「本気なの?」 「・・・・・しょうがねぇだろ、あいつの命が懸かってんだ。黙ってるわけにはいかない」 「期間どれくらいだっけ?」 「7日、一週間だ・・・・・」 「・・・・・・」 ウリアは手すりに肘をかけたまま星が綺麗な空を見上げる。 「なんでこんな事になったのかな?」 本当になんでこんな事になってしまったんだろう、と七瀬は考えてやがてため息を吐き出す。 全ては自分のせいなのかも知れないと七瀬は思う。 ある日妹がさらわれた。 いきなりだった。急な出来事に対応しきれなかった七瀬は特に何もできないままみすみす妹を奪われたのだ。
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