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海底にある小さな国にその女はいた
「今日も可愛いね」
「どうだい、今度遊ばねぇか」
「今日は誰と遊ぶんだい?」
女は長い髪をなびかせながらフフッと微笑んだ
シアナ「やぁね、嫌な言い方しないでよ」
その女の名は『シアナ』
長い髪に綺麗なおひれ誰もがうらやむナイスバディそして…
「やぁ、待ったかい?」
シアナ「いいえ、王子様」
王子をも射止める魅惑の微笑み
「ついにやりおったわい」
「まさか王子を射止めるだなんて…」
「もはや女の憧れね」
王子「クスクス…街中、君の噂で持ち切りだね」
シアナ「そうかしら?」
王子「あぁ、そうともさ!
僕だって鼻が高いよ」
シアナ「クスクス…そういう王子様こそ、女の子たちはあなたに首ったけよ?」
王子「ははは!困るね、お互い」
シアナ「フフッ…えぇ、そうね」
二人を乗せた魚車は豪華な宮殿へと入っていった
迎えたのは賑やかなパレード
入口には国王の姿があった
国王「よく来たねミス・シアナ」
シアナ「今宵はお招き頂きましてありがとうございます、国王陛下」
国王「うむ、では食事の準備をしてある食堂へ行こうではないか」
宮殿の食堂はすごかった
何がすごいってその広さといい食べ物の豪華さといい
何をとっても申し分ない
シアナ「わぁ、すごい…」
シアナが思わず呟いた声に、隣にいた王子がアハハと笑った
王子「そうだろ?何せ宮殿だからね」
シアナ「予想を上回っちゃったわ…」
王子「ささ、こちらへ姫様」
シアナ「クスクス…えぇもちろんよ、素敵な王子様」
王子に手を引かれ、案内された席に腰を下ろした
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