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かなたの声に、男性は顔をあげた。
「僕…私はかなたといいます。看護師ですが、こちらは募集されてますか?」
「はい、私は総務の谷村と申します。どうぞ、おかけ下さい」
「あ、どうも…」
男性はかなたに微笑むと、手元の資料を一枚渡した。
「当方は、老人ホームです。看護師さんであれば、入居者様の健康管理が主な仕事になります。」
「はい」
健康管理か。楽できそうかな。
「詳しくは実際来て見ていただいた方がいいかと。看護師の担当者と時間をとりますので、よければ一度来て頂けませんか?」
確かに。
「そうですね。じゃあいつがよろしいでしょうか」
男性はスケジュール帳をめくりながら、日にちを告げた。
「それでいいです。」
「これ、私の名刺です。不都合があればいつでもお電話下さい。かなたさんの連絡先を教えていただけますか?」
「はい、僕は…」
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