1、

12/14
前へ
/17ページ
次へ
ー山のふもと、朝 「………ん?…ここ、どこ?」 「おぉ!!気が付いたか!!山のふもとだよ。もうすぐ救急車がくるはずだから。」 近くの村の人だと思われる人が答えた。 「えっ?なんでこんなトコいんの?だって林の中で気を失って…」 「うん、林の中で気を失っている所をこの人が見つけたんだ。」 すると、少し大柄の女が近づいてきた。山下の耳もとでささやく。 「君は空間を操れる能力なんだね。でも、気をつけないと。ちゃんと訓練しないとね。」 「え…?」 (どういう事だ…?…あ!!) 「さ、桜は!?」 「桜っていうのは、君と一緒に居た子だね。大丈夫。あっちで休んでるよ。それより、この人にお礼いっときなよぉ」 村の人の言葉を最後まで聞く前に、山下は安心したようで眠ってしまった。 「あぁ…ねちゃったね。たぶん、この子達もお礼言いたいと思うからアンタ、一緒にいて…あれ?」 大柄の女はいなくなっていた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加