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山下は桜と同じ班になり、他男子1人女子2人がいる。
リーダーシップをとっていたのは、桜を覗く2人だ。
リーダーシップをとるというよりは、自分達の行きたい方に行っているという感じだった。
「何、桜、友達いないの?」
「あの2人とはあんまり話さないだけ。仲良い子はみんな違う班に行っちゃったから…」
確かに桜とあの2人は着ている物から違う。
桜はいかにも小学生という服を着ているが、2人は本当に小5か?と思われても仕方のないようなチャラチャラした服を着ている。
「山下だって、あの…えーっとぉ…田口君!田口君と話してないじゃん!」
田口とは、山下と同じ班の男子である。クラスの中でも影が薄い。
「田口?田口は~なんつーかぁ、話しにくい。なんか、話してるとイライラするし…」
桜は「あっそ」と言って前を向く。
山下も「そうです」と少しイラつきながら言い、前を向く。
前にいる女子2人の声だけが聞こえる状態になった。
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