匡輔、玉城にたつ。

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時間を見たら入学式20分前、かなりうろついていたようだ。 人だかりができていたのはクラス分けの表が張り出されていたからだった。 僕はD組、周りでは、ハイタッチしていたり、そのまま校舎に入っていったりと、入学式らしい賑やかさだ。 僕は知り合いがいるわけではないので、そのまま校舎に入っていった。 教室につくと、ある程度のグループができているようだ。 おそらく中学が同じ生徒や、雰囲気が同じような感じの生徒で2、3個くらいに別れているようだ。 高校デビューを目指している僕としては、なるべく明るいグループに入ろうかと思っていたが、今現在できているグループには溶け込めそうない。 スタートで出鼻をくじかれた僕は、仕方なしに自分の席に座った。 これは幸先が悪いと少し焦っていると、 「君もあぶれちゃった?」 後ろの席の生徒に声をかけられた。 「やっぱりなんとなく入りづらいよね、あの輪の中って。」 振り替えると、茶髪に染め、片耳にピアス、シルバーのクロスのネックレス、 そして何より、イケメン過ぎる。 いわゆるリア充に分類されるであろう少年。 彼が今できているチャラそうなグループにいても良さそうだが、彼もまた自分の席についていた。
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