1.ある夏の転機

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「あー…眠い」 俺は今 夏休みの真っ只中、 寝起きの重い身体を動かして 歩いている。 この街は 俺が前にいた街の隣街だ。 何故俺がこんな所に 朝早くから歩いているのか… それは… +++--- ~♪ 「なんだー?」 夏休み初日の朝 まだ浅い眠りの中にいた俺を 携帯の着信音が起こす。 「休みの日くらい寝かせろよな~…」 重たい瞼を擦りながらも 画面を開く。 "親父" プチッ ツーツーツーツー 電話の相手は親父だった。 親父は訳の分からないメールやら電話をよく送ってくる。 だから今回もそうだと思って 出る前に切った。 -
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