壊れてる家族~母~

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私の母は男とパチンコが大好きな人だった。 お昼まで寝ていて私と一つ下の妹の前で一人お昼ごはんを食べる。 20年も前なのにいまだに覚えている事がある。 私が幼稚園に行きだすとお弁当は朝お弁当屋さんで買った海苔巻きやお稲荷さんをパックのまま渡されてた。 当時の私は先生のなんともいえない非難めいた視線の意味が判らなくてお弁当の時間が大嫌いだった。 そのうち先生が言ったのかお弁当を祖母が作って一緒に住んでる内縁の夫が朝バイクで届けるようになった。 何で母が作らないのか疑問に感じることはなかった。 ただもう先生のあの視線を感じなくて済むことのほうが嬉しかった。
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