プロローグ

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俺はなぜ生き残れたのかわからない・・・・・・。 帝国の騎馬隊が村を蹂躙するのを見た。 ・・・・・・それは、あまりにも悲惨な光景だった。 そこから記憶がない・・・・・・。 意識が戻り、次に目に映ったのは、俺を庇うかのように覆い被さった母さんの死体と、廃墟と化した村の光景だった・・・・・・。 意識が朦朧としてくる。 不意に腹から甲高い音が鳴る。 (腹・・・・・・減ったな) ここ三日間何も食べていない。しばらく歩いていると、俺は何かにつまづき、弱りきった俺の体は地面へと傾いていった。
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