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そして同時に片品隊長の視界が回る
あれ?山井が逆さまに…
あれ?床も逆さまじゃね?
てか視界回ってないか?
…気のせい、じゃないな
片品隊長は自分が投げられて宙に舞っているだろうことを瞬間的に悟る
!
片品隊長の視線の先にはおΝewの襖があった
げっぶつかる!
片品隊長が襖の戸が壊れるのを決心した時だった
スッ
『な!』
『おわあ!!!』
ゴチン!
襖にぶつかる瞬間に扉が開き、そして何かと何かが衝突した音がした
2つの影が両手で頭を抑えていると襖の奥からケラケラと笑い声が聞こえる
『あははっ二人とも派手にやりましたね』
その姿は宗と呼ばれる青年だった
『宗……機嫌直ったみたいだな』
片品隊長が更に眉間に皺を寄せて青年をみる
『ああ。寝たらこの通りです。で、片品隊長の様子見に行こうと玲さん誘ってきたら、何かが飛んでくる気配がしたんで驚きましたよ。』
『宗隊長。気づいてんなら言ってください!』
片品隊長ともう一つの影は試験の時にいた前髪が稲妻のように癖ッている女だった
『言っても玲さん避けれないでしょ。』
『おい。こんな所でケンカするな。それよりも……』
『…片品隊長、あの子に何かしたんですか?』
隊長たちは片品隊長を投げた犯人に目を向ける
『ふぃ~危なかったあ。じいちゃんに殴られるとこだった。』
視線の先の少女、イズルは眼帯を縛り直していた
片品隊長はイズルに詰め寄る
『俺が今、現在進行形で危ない目にあったんだよ!急に何しやがんだ!』
片品隊長を襖まで投げたのはイズルだった
隊長達は疑問に思っていた
あんなか細い少女が片品隊長を襖まで投げ飛ばしたという事実に
少女は体力試験では並の下だったはずだ
なのに、片品隊長をも投げ飛ばした
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